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骨粗鬆症のすべて:沈黙の病気の原因と症状を専門医が徹底解説

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骨粗鬆症のすべて:沈黙の病気の原因と症状を専門医が徹底解説

骨粗鬆症のすべて:沈黙の病気の原因と症状を専門医が徹底解説

2025/08/05

骨粗鬆症のすべて

沈黙の病気の原因と症状を専門医が徹底解説

●はじめに:「沈黙の病気」骨粗鬆症とは?

 

骨粗鬆症は、多くの人が「骨がもろくなる病気」と認識していますが、その本質はもう少し複雑です。専門的には、骨の量が減少し、さらに骨の質も劣化することで骨の強度が低下し、結果として骨折のリスクが著しく高まった状態を指します。この病気の最も厄介な点は、骨折が起こるまで自覚症状がほとんどないことです。痛みもなく、静かに進行するため、「沈黙の病気(サイレント・ディジーズ)」と呼ばれています。ある日突然、くしゃみをしたり、少しつまずいたりといった些細なきっかけで骨折し、そこで初めて病気の存在に気づくケースが少なくありません。

 

 

 

●骨は生きている:骨代謝のメカニズム

 

私たちの骨は、一度作られたら変化しない硬い塊ではありません。実際には、絶えず新陳代謝を繰り返している「生きている臓器」です。この骨の新陳代謝は「骨リモデリング」と呼ばれ、主に二つの細胞が関わっています。

・破骨細胞(はこつさいぼう):古い骨を溶かして吸収する(骨吸収)役割を担います。

・骨芽細胞(こつがさいぼう):破骨細胞が壊した部分に、新しい骨を作る(骨形成)役割を担います。

健康な骨では、この「骨吸収」と「骨形成」のバランスが保たれており、骨の強度が維持されます。しかし、骨粗鬆症ではこのバランスが崩れ、骨吸収のペースが骨形成を上回ってしまいます。その結果、骨が内側からスカスカになり、もろくなってしまうのです。

 

 

 

●なぜ骨粗鬆症になるのか?主な原因

 

骨粗鬆症の発症には、様々な要因が関わっています。

・加齢とホルモンバランスの変化
特に女性において、閉経は最大の要因です。女性ホルモンの一種であるエストロゲンには、破骨細胞の働きを抑え、骨吸収を抑制する重要な役割があります。閉経によってエストロゲンの分泌が急激に減少すると、骨吸収のブレーキが効かなくなり、骨量が急速に減少します。男性も加齢とともに骨量は減少しますが、そのペースは女性に比べて緩やかです。

・生活習慣
遺伝的な体質に加え、偏食や極端なダイエットによる栄養不足、運動不足、喫煙、過度の飲酒なども骨の健康を損なう原因となります。

・続発性骨粗鬆症
特定の病気(関節リウマチ、甲状腺機能亢進症など)や、治療のために使用される薬剤(特に経口ステロイド薬の長期服用)が原因で引き起こされる骨粗鬆症もあります。

 

 

 

●骨粗鬆症の症状:骨折が最初のサイン

 

前述の通り、骨粗鬆症自体に痛みなどの症状はありません。しかし、骨がもろくなることで、以下のような「脆弱性骨折」が起こりやすくなります。

主な骨折部位:

背骨(脊椎圧迫骨折):重い物を持ったり、尻もちをついたりした際に、背骨が押しつぶされるように骨折します。

手首(橈骨遠位端骨折):転んで手をついた際に骨折します。

太ももの付け根(大腿骨近位部骨折):転倒によって骨折することが多く、歩行が困難になり、寝たきりの原因にもなり得ます。

骨折が起こると、その部位に強い痛みが生じ、日常生活に大きな支障をきたします。また、脊椎圧迫骨折が複数箇所で起こると、背中が丸くなったり(円背)、身長が縮んだりといった外見上の変化も現れます。

 

 

●骨の強さは「密度」だけではない:「骨質」という新しい視点

 

骨粗鬆症の診断には、一般的にDXA(デキサ)法による骨密度測定が行われます。これは骨に含まれるミネラルの量を測る重要な指標です。しかし、近年の研究では、骨の強さは「骨密度」だけで決まるわけではないことがわかってきました。もう一つの重要な要素が「骨質(こつしつ)」です。

骨を鉄筋コンクリートの建物に例えるなら、骨密度はコンクリートの量、骨質は鉄筋の状態に相当します。いくらコンクリートが十分にあっても、中の鉄筋が錆びていたり、構造が乱れていたりすれば、建物全体の強度は低下します。

骨における「鉄筋」の役割を果たすのが、コラーゲン線維です。このコラーゲンが規則正しく並び、しっかりと結びついていることで、骨にしなやかさと強さが生まれます。ビタミンKやビタミンB群、たんぱく質といった栄養素は、このコラーゲンの質を保つために不可欠です。骨密度が高くても、骨質が悪ければ骨折のリスクは高まります。この「骨密度」と「骨質」の両方を良好に保つことが、真に強い骨を育む鍵となるのです。この考え方は、カルシウムだけでなく、多様な栄養素をバランス良く摂取することの重要性を示唆しています。

 

●まとめ:早期発見と対策のために


骨粗鬆症は、自覚症状がないまま進行し、骨折によって生活の質を大きく損なう可能性のある病気です。特に閉経後の女性、ご家族に骨折歴のある方、身長が縮んできたと感じる方は、一度専門医に相談し、骨の状態をチェックすることをお勧めします。次の記事では、この骨粗鬆症に立ち向かうための具体的な予防法と治療戦略について詳しく解説します。

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