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骨粗鬆症に立ち向かう:専門医が教える最新の予防法と治療戦略

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骨粗鬆症に立ち向かう:専門医が教える最新の予防法と治療戦略

骨粗鬆症に立ち向かう:専門医が教える最新の予防法と治療戦略

2025/08/07

骨粗鬆症に立ち向かう

専門医が教える最新の予防法と治療戦略

●はじめに:骨粗鬆症は予防・管理できる病気

 

骨粗鬆症は、単に加齢による避けられない変化ではなく、適切な対策を講じることで予防し、進行を管理することが可能な病気です。その対策の柱となるのが、「食事」「運動」「薬物療法」の三つです。これらを組み合わせることで、骨の健康を維持し、骨折のリスクを大幅に減らすことができます。本記事では、骨粗鬆症と診断された方、またその予防に関心のあるすべての方へ向けて、最新の治療戦略を総合的に解説します。

 

 

●第一の柱:骨を育む「食事療法」

 

骨の健康は、日々の食事から作られます。特に重要なのは、骨の材料となる栄養素を十分に摂取することです。

カルシウム:骨の主成分です。牛乳・乳製品、小魚、大豆製品、緑黄色野菜などから積極的に摂取することが推奨されます。

ビタミンD:カルシウムの腸管での吸収を助ける、いわば「案内役」です。鮭やサンマなどの魚類、きのこ類に含まれるほか、日光を浴びることで体内でも生成されます。

ビタミンK:骨にカルシウムが沈着するのを助け、「骨質」を高める役割があります。納豆やほうれん草などの緑黄色野菜に豊富です。

これらの栄養素をバランス良く摂ることが基本ですが、一方でリンや食塩、カフェインの過剰摂取はカルシウムの排出を促すため、加工食品やスナック菓子、コーヒーの飲み過ぎには注意が必要です。

 

 

●第二の柱:骨を強くする「運動療法」

 

骨は、負荷がかかることで強くなる性質を持っています。運動は骨に刺激を与え、骨密度を高めるだけでなく、筋力やバランス能力を向上させ、骨折の最大の原因である「転倒」を防ぐためにも極めて重要です。

荷重運動(ウェイトベアリング運動):ウォーキングやジョギング、ダンスなど、自分の体重で骨に負荷をかける運動です。骨密度を高める効果が期待できます。

筋力トレーニング:スクワットなど、筋肉を鍛える運動です。筋肉は骨を支えるコルセットの役割を果たし、体を安定させます。

バランス運動:片足立ちなど、バランス感覚を養う運動です。ふらつきを減らし、転倒リスクを直接的に低下させます。

運動は無理なく、継続することが最も大切です。ご自身の体力に合わせて、日常生活の中に少しずつ取り入れていきましょう。

 

 

●第三の柱:骨を守る「薬物療法」

 

食事や運動だけでは骨折のリスクを十分に下げられない場合や、すでに脆弱性骨折を起こしてしまった場合には、薬物療法が必要となります。骨粗鬆症の治療薬は、その作用機序から大きく二つに分けられます。

骨吸収抑制薬:破骨細胞の働きを抑え、骨が壊されるのを防ぐ薬です。ビスホスホネート製剤、SERM(選択的エストロゲン受容体モジュレーター)、デノスマブ(抗RANKL抗体薬)などがこれにあたります。

骨形成促進薬:骨芽細胞を活性化させ、新しい骨の形成を促す薬です。テリパラチド(副甲状腺ホルモン製剤)、ロモソズマブが代表的です。

この他にも、活性型ビタミンD3製剤やビタミンK2製剤なども、骨の状態に合わせて使用されます。どの薬を選択するかは、患者さん一人ひとりの骨密度、骨折リスク、年齢、合併症などを考慮して、専門医が判断します。

 

 

●「骨折の連鎖」を断ち切る重要性

 

一度、脆弱性骨折を経験すると、次の骨折を起こすリスクが著しく高まることが知られています。これを「骨折の連鎖」と呼びます。例えば、背骨の圧迫骨折を起こした人は、次の圧迫骨折や、より重篤な大腿骨近位部骨折を起こしやすくなります。この悪循環を断ち切るためには、最初の骨折を軽視せず、速やかに骨粗鬆症の診断と治療を開始することが極めて重要です。

 

 

●治療の成功は三位一体のアプローチから

 

ここで理解すべき最も重要なことは、これら三つの柱「食事・運動・薬物療法」が、それぞれ独立しているのではなく、互いに深く関連し、相乗効果を生み出すという点です。

例えば、強力な骨吸収抑制薬を服用していても、骨の材料であるカルシウムやビタミンDが不足していては、薬の効果は十分に発揮されません。また、薬で骨密度が改善しても、運動不足で筋力やバランス能力が低下していれば、転倒による骨折のリスクは依然として高いままです。薬は骨の「量」や「代謝回転」を強力にサポートしますが、骨の「質」を支えるコラーゲンの材料となるたんぱく質は、食事から摂取する必要があります。

つまり、骨粗鬆症の治療は、単に薬を飲むことだけでは完結しません。薬物療法を土台としながら、食事によって骨の材料を補給し、運動によって骨に適度な刺激を与え、体を守る筋力をつける。この三位一体の包括的なアプローチこそが、治療を成功に導き、健康で活動的な生活を守るための鍵となるのです。

 

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