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大腿骨近位部骨折:寝たきりを防ぐための原因・治療・予防のすべて

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大腿骨近位部骨折:寝たきりを防ぐための原因・治療・予防のすべて

大腿骨近位部骨折:寝たきりを防ぐための原因・治療・予防のすべて

2025/08/19

大腿骨近位部骨折:

寝たきりを防ぐための原因・治療・予防のすべて

●はじめに:人生を変える骨折

 

大腿骨近位部骨折(だいたいこつきんいぶこっせつ)は、太ももの付け根部分で起こる骨折で、高齢者において特に頻発する深刻な外傷の一つです。この骨折が深刻である理由は、激しい痛みを伴うだけでなく、歩行能力を著しく低下させ、多くのケースで手術が必要となるためです。

 

治療後も元の生活レベルに回復することが難しく、要介護状態や寝たきりにつながる最大の要因の一つとされています。本記事では、この人生を左右しかねない大腿骨近位部骨折の原因から治療、そして最も重要な予防法までを詳しく解説します。

 

 

●大腿骨近位部骨折とは?

 

大腿骨は人体で最も太く長い骨ですが、股関節を形成する骨頭のすぐ下の「頸部(けいぶ)」や、その外側の「転子部(てんしぶ)」は構造的に弱い部分です。大腿骨近位部骨折は、主にこの二つの部位で発生します。

 

・原因:受傷原因の約80%は「転倒」です。特に、立った高さから尻もちをつく、あるいは横に倒れるといった、比較的軽微な転倒で発生するのが特徴です。背景には、加齢や閉経に伴う骨粗鬆症があり、骨がもろくなっていることが根本的な原因です。

 

・発生場所:驚くべきことに、発生場所の約70%が屋外ではなく「屋内」です。慣れているはずの自宅の段差や敷居、絨毯の縁などでつまずくことが、骨折の引き金となっています。

 

 

●症状と診断

 

大腿骨近位部骨折を起こすと、以下のような症状が現れます。

 

・股関節(足の付け根)に激しい痛みが生じる。

・痛みのために立ち上がったり、歩いたりすることができなくなる。

・骨折した側の脚が、外側を向いて短くなったように見えることがある。

 

診断は、症状の確認とX線(レントゲン)検査によって行われます。ほとんどの場合、X線写真で骨折の有無と種類を明確に診断できます。

 

 

●治療法:早期手術とリハビリテーションが鍵

 

大腿骨近位部骨折の治療は、原則として手術療法が選択されます。長期間ベッド上で安静にしていると、筋力低下、認知症の進行、肺炎や床ずれ(褥瘡)といった合併症のリスクが非常に高くなるため、できるだけ早期に手術を行い、体を起こし、リハビリテーションを開始することが重要です。

手術方法は、骨折の部位やずれの程度によって異なります。

 

・骨接合術:骨折部を金属のプレートやスクリュー、釘などで固定し、自分の骨が癒合するのを待つ方法です。

 

・人工骨頭置換術:骨折した大腿骨頭を、金属やセラミックでできた人工の骨頭に置き換える手術です。

手術後は、翌日あるいは数日以内に、理学療法士の指導のもとでリハビリテーションが開始されます。まずはベッドサイドで座る練習から始め、車椅子への移乗、平行棒内での立位・歩行訓練と、段階的に進めていきます。

 

 

●予防こそが最善の治療

 

一度この骨折を経験すると、生活の質(QOL)は大きく低下します。だからこそ、何よりも「予防」が重要になります。予防の柱は「骨粗鬆症の治療」と「転倒予防」の二つです。

 

・骨粗鬆症の治療
大腿骨近位部骨折は、骨粗鬆症という病気が引き起こす「帰結」です。骨密度を高め、骨を強くするための食事療法、運動療法、そして必要に応じた薬物療法を継続することが、骨折リスクを減らすための根本的な対策となります。

 

・転倒予防
骨がもろくても、転ばなければ骨折はしません。転倒のリスクを減らすための対策は、すぐにでも始めることができます。

 

・環境整備:屋内の段差をなくす、滑りやすい床材を避ける、手すりを設置する、足元を明るくするといった住環境の見直しが有効です。

 

・運動:筋力、特に下半身の筋力を維持するためのトレーニングや、バランス感覚を養う運動(片足立ちなど)を習慣にすることが推奨されます。

 

・履物の見直し:滑りにくく、足に合った靴を選ぶことも重要です。

 

 

●「骨折の連鎖」を断ち切るために

 

大腿骨近位部骨折を起こした患者さんの多くは、それ以前に背骨(脊椎)の圧迫骨折などを経験していることが多いと指摘されています。これは「骨折の連鎖」と呼ばれる現象で、一度脆弱性骨折を起こすと、次なる骨折のリスクが連鎖的に高まることを意味します。この負の連鎖を断ち切るためには、最初の骨折の段階で骨粗鬆症の重要性を認識し、積極的な治療と予防に取り組むことが不可欠です。

 

 

●まとめ

 

大腿骨近位部骨折は、個人の生活を一変させてしまう可能性のある重大な怪我です。しかし、その根本原因である骨粗鬆症の管理と、日々の生活での転倒予防策を徹底することで、リスクは確実に減らすことができます。自身の骨の健康に関心を持ち、今日からできる対策を始めることが、未来の自立した生活を守るための最も確実な一歩となります。

 

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