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変形性膝関節症:膝の痛みの原因と進行を食い止める方法

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変形性膝関節症:膝の痛みの原因と進行を食い止める方法

変形性膝関節症:膝の痛みの原因と進行を食い止める方法

2025/08/27

変形性膝関節症:

膝の痛みの原因と進行を食い止める方法

●はじめに:多くの人を悩ませる膝の痛み

 

立ち上がる時、歩き始める時、階段を上り下りする時に膝が痛む。正座ができない。膝に水がたまって腫れる。

 

これらは、中高年の方に非常に多く見られる「変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)」の代表的な症状です。

 

日本の患者数は1,000万人以上とも言われ、多くの人々の活動的な生活を妨げる原因となっています。

 

本記事では、この変形性膝関節症がなぜ起こるのか、どのように進行するのか、そして痛みを和らげ進行を食い止めるための治療法について解説します。

 

 

●変形性膝関節症とは?

 

膝関節は、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)の表面を覆う「関節軟骨」と、その間にあるクッションの役割を果たす「半月板」によって、スムーズな動きと体重を支える機能が保たれています。

 

変形性膝関節症とは、主に加齢や体重の増加、過去の怪我などが原因で、この関節軟骨がすり減ったり、半月板が損傷したりすることで、関節に炎症が起きたり、骨の形が変形したりして、痛みや機能障害が生じる病気です。

 

 

●主な原因:

・加齢:長年使い続けることで、軟骨の弾力性が失われ、すり減りやすくなります。

 

・肥満:体重が増えるほど膝への負担は大きくなります。歩行時には体重の約3倍、階段昇降時には5~7倍の負荷がかかると言われています。体重を10kg減らすだけで、膝への負担は劇的に軽減されます。

 

・筋力低下:太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が衰えると、膝関節を安定させる力が弱まり、軟骨への負担が増加します。

 

・O脚・X脚:脚の形によって、膝の内側または外側に負担が偏り、軟骨がすり減りやすくなります。

 

・過去の怪我:骨折や半月板損傷、靱帯損傷などの経験も、将来的な発症リスクを高めます。

 

 

●症状の進行段階

 

変形性膝関節症の症状は、病気の進行度によって変化します。

 

・初期
立ち上がりや歩き始めなど、動作の開始時にのみ痛みを感じます。少し休めば痛みは消えることがほとんどです。この段階では、まだ関節の変形はほとんど見られません。

 

・中期
痛みの頻度が増し、正座や階段の昇降が困難になります。関節軟骨のすり減りが進み、膝が完全に伸びきらない、曲がりきらないといった可動域の制限が出てきます。

関節に炎症が起きて、水(関節液)がたまり、膝が腫れることもあります。

 

・末期
軟骨がほとんどなくなり、骨同士が直接こすれ合うようになるため、安静にしていても痛みが続くようになります。関節の変形(O脚など)が外見上も明らかになり、歩行が著しく困難になります。

 

 

●診断と治療法

 

診断は、問診で症状や生活習慣などを確認し、触診で膝の腫れや圧痛、可動域を評価します。

 

確定診断のためにはX線(レントゲン)検査を行い、関節の隙間の狭さや骨の変形の程度を確認します。必要に応じてMRI検査を行い、軟骨や半月板の状態をより詳しく調べることもあります。

 

治療は、病気の進行度や症状に応じて選択されますが、まずは保存療法が基本となります。

 

・運動療法:治療の最も重要な柱です。太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることで膝を安定させ、痛みを軽減します。

また、ストレッチで関節の動きを滑らかにすることも大切です。

 

・薬物療法:痛みを和らげるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の飲み薬や貼り薬、塗り薬が使われます。また、関節内にヒアルロン酸を注射し、関節の滑りを良くして痛みを緩和する方法もあります。

 

・装具療法:膝用のサポーターや足底板(インソール)を使用して、膝の安定性を高め、負担を軽減します。

 

・物理療法:温熱療法などで膝を温め、血行を良くして痛みを和らげます。

 

これらの保存療法を続けても痛みが改善せず、日常生活に大きな支障をきたす場合には、手術療法が検討されます。

手術には、関節鏡(内視鏡)を使って損傷した半月板などを処置する手術、骨を切ってO脚などを矯正する手術(高位脛骨骨切り術)、そして、傷んだ関節を人工の関節に置き換える手術(人工膝関節置換術)などがあります。

 

 

●日常生活でできる予防とセルフケア

 

変形性膝関節症の進行を防ぎ、痛みと上手に付き合っていくためには、日々のセルフケアが欠かせません。

 

・大腿四頭筋を鍛える:椅子に座って膝を伸ばす運動など、膝に負担をかけずにできる筋力トレーニングを継続しましょう。

 

・体重コントロール:肥満は膝への最大の負担です。バランスの良い食事を心がけ、適正体重を維持しましょう。

 

・生活様式の見直し:正座を避け、洋式の生活(椅子、ベッド、洋式トイレ)に切り替えることで、膝への負担を減らせます。

 

・膝を冷やさない:膝を温めることで血行が良くなり、痛みが和らぎます。クーラーの冷気などに直接当てないように注意しましょう。

 

 

●まとめ

 

変形性膝関節症は、一度すり減った軟骨が元に戻ることはないため、完治が難しい病気です。しかし、適切な治療とセルフケアによって、痛みをコントロールし、病気の進行を遅らせることは十分に可能です。

膝の痛みを放置せず、早めに整形外科を受診し、自分に合った治療法を見つけることが、いつまでも自分の足で歩き続けるための第一歩です。

 

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