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【医師解説】「骨を増やす」攻めの治療薬!テリボン(テリパラチド)の効果と2年限定の理由

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【医師解説】「骨を増やす」攻めの治療薬!テリボン(テリパラチド)の効果と2年限定の理由

【医師解説】「骨を増やす」攻めの治療薬!テリボン(テリパラチド)の効果と2年限定の理由

2025/12/23

【医師解説】「骨を増やす」攻めの治療薬!テリボン(テリパラチド)の効果と2年限定の理由

「骨粗鬆症の薬を飲んでいるのに、また骨折してしまった」 「背中の痛みがなかなか引かず、日常生活が辛い」

 

そんな切実な悩みを持つ患者さんに、切り札として提案される薬があります。それが**「テリボン(一般名:テリパラチド)」です。

 

多くの骨粗鬆症治療薬が「骨の減少を食い止める(守り)」タイプであるのに対し、この薬は「新しい骨を積極的に作る(攻め)」**という画期的な作用を持っています。

 

今回は、骨粗鬆症治療の概念を変えたこの強力な薬剤について、その効果や特徴、そして「なぜ一生使えないのか?」という疑問に、整形外科専門医が分かりやすくお答えします。

 

 

【守りではなく「攻め」!骨形成促進薬とは?】

骨粗鬆症の薬は大きく分けて2種類あります。

 

一つは、骨が溶け出すのを防ぐ「骨吸収抑制薬(ブレーキ役)」。

 

もう一つは、骨を作る細胞を元気にする**「骨形成促進薬(アクセル役)」**です。テリボンは後者の代表格です。

 

 

【骨芽細胞を叩き起こす】

私たちの骨の中では、骨を壊す細胞と作る細胞が常に働いています。

 

テリボンは、骨を作る「骨芽細胞(こつがさいぼう)」に直接働きかけ、その活動を劇的に活発化させます。

 

これにより、スカスカになった骨の内部に新しい骨梁(骨の柱)を作り出し、骨密度を短期間で急上昇させることができます。

 

 

【驚異的な骨折予防効果】

その効果は強力で、特に重症化しやすい背骨(椎体)の骨折リスクを約80%も減少させたというデータがあります。

 

さらに、テリボンには独自の作用として**「骨折に伴う背中の痛みを和らげる(鎮痛作用)」**があることも知られており、圧迫骨折受傷後の痛みに苦しむ方にも適しています。

 

 

【「自分で注射」は怖くない?】

テリボンの投与方法は、「週1回 通院して打ってもらう」か、「週2回 自宅で自分で打つ(自己注射)」のパターンが一般的です。

 

「自分で注射なんて無理!」と尻込みされる方も多いですが、安心してください。

 

最近の自己注射キット(オートインジェクター)は、**「針が見えない」「ボタンを押すだけ」「針が髪の毛のように極細」**という親切設計になっています。

 

実際に指導を受けると、「あれ?もう終わったの?」「蚊に刺されたより痛くない」と驚かれる方がほとんどです。 通院の手間が減るメリットは大きく、高齢の方でも問題なく継続されています。

 

 

【なぜ「24ヶ月(2年)」しか使えないの?】

テリパラチド製剤には、他の薬にはない厳格なルールがあります。それは**「一生のうちで、合計24ヶ月までしか使えない」**という使用期間の制限です。

 

理由は安全性への配慮です。ラットを使った実験で、長期間大量に投与し続けると骨の腫瘍(骨肉腫)のリスクが上がる可能性が示唆されたためです(※ヒトでの発症リスク増加は確認されていませんが、念には念を入れて制限されています)。

 

 

【重要なのは「2年終わった後」】

「じゃあ、2年経ったら治療は終わり?」と思ったら大間違いです。ここが最も重要です。 せっかくテリボンで増やした骨も、薬を完全にやめてしまうと、再び骨吸収が始まって元に戻ってしまいます。

 

そのため、2年間の投与期間が終了した後は、必ず「プラリア」や「ビスホスホネート製剤」などの「守りの薬」に切り替えて(スイッチして)、増やした骨をガッチリ固める必要があります。これを「シークエンシャル療法(順次療法)」と呼びます。

 

 

【副作用と「アナボリック・ファースト」】

主な副作用としては、使い始めに「吐き気」や「ふらつき(めまい)」が出ることがあります。多くは一過性で、数回打つと体が慣れて消失しますが、最初は投与後30分ほど安静にすることをお勧めします。

 

また、血液中のカルシウム値が上がることがあるため、定期的な血液検査が必要です。

 

 

現在、骨粗鬆症治療のトレンドは**「アナボリック・ファースト」**です。

 

骨折リスクが高い人ほど、「最初に(ファースト)骨を作る薬(アナボリック薬=テリボンなど)を使って骨を増やし、その後に守る薬を使う」という戦略が、最も骨折を防げることが分かっています。

 

 

【まとめ:人生100年時代の骨作り】

テリボンは、費用もやや高額(1割負担で月5,000円〜)で、使用期間も限定された「特別な薬」です。

 

しかし、すでに骨折してしまった方や、骨密度が極端に低い方にとっては、寝たきりを防ぐための**「最強のパートナー」**となり得ます。

 

「もう歳だから」と諦める必要はありません。骨はいくつになっても新しく作ることができます。

 

ご自身の骨の状態に合わせて、この「攻めの治療」が必要かどうか、ぜひ主治医と相談してみてください。

 

 

【記事監修】

整形外科専門医 金井 研三 骨粗鬆症治療の最前線で診療にあたる専門医。「コツコツグルメ」を通じて、毎日の食事から骨を強くする「骨活」の重要性を発信している。

 

 

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