【整形外科医監修】自分は大丈夫という思い込みの罠!男性の「隠れ骨粗しょう症」
2026/06/15
【整形外科医監修】自分は大丈夫という思い込みの罠!男性の「隠れ骨粗しょう症」
こんにちは。整形外科医の金井です。 6月も半ばに入り、雨音を静かに聞きながら過ごす日が増えましたね。
梅雨の晴れ間が恋しい季節ですが、天候が優れない中でもご自身の健康のための学びを深め、コツコツと骨活を続けている貴方は本当に素晴らしいです。
さて、今週末の6月21日は「父の日」ですね。お父様やご主人への贈り物を考えている方もいらっしゃるかもしれません。 そこで今回は、女性の陰に隠れて見逃されがちな「男性の骨の健康」についてお話しします。
【今日の骨活トリビア:治療率わずか「2%」という深刻な現実】
「骨粗しょう症=閉経後の女性の病気」というイメージが強いですよね。 確かに全体の患者数は女性が圧倒的に多いのですが、実は男性にとっても非常に深刻な問題です。
整形外科医として最も危機感を抱いているのが、男性の「治療率の圧倒的な低さ」です。 最新のデータによれば、女性の治療率が約11%であるのに対し、男性はわずか「約2%」に留まると言われています。
「自分は男だから骨は丈夫だ」「関係ない」という思い込みから検査の機会を逃し、ある日突然、背骨や太ももの付け根を骨折して初めて病気に気づくケースが後を絶ちません。 さらに恐ろしいことに、高齢男性が太ももの付け根(大腿骨近位部)を骨折した場合、女性よりも重症化しやすく、その後の寝たきりリスクや死亡率が女性よりも高くなるという医学的なデータも報告されているのです。
【お酒とタバコ、生活習慣病が骨をサビさせる】
女性の骨粗しょう症が主に「女性ホルモンの減少」によって引き起こされるのに対し、男性の場合は「長年の生活習慣」が骨を蝕む大きな原因(続発性骨粗しょう症)となります。
●1. お酒とタバコの悪影響
過度なアルコールは、骨を作る細胞(骨芽細胞)の働きを直接的に弱め、さらに腸からのカルシウム吸収を妨げます。また、タバコに含まれるニコチンは血管を強く収縮させるため、骨の隅々まで血液(栄養)が届かなくなり、骨をスカスカにしてしまいます。
●2. 糖尿病などの生活習慣病
以前お話ししたように、高血糖が続くと骨の鉄筋にあたる「コラーゲン」に糖がこびりつき(糖化)、骨がサビて劣化してしまいます。メタボリックシンドロームや糖尿病を抱えている男性は、骨密度が正常でも骨質がボロボロになっており、骨折リスクが跳ね上がっている危険性が高いのです。
【今日の一日一骨:父の日に「骨密度検査」という愛を贈る】
もしご自身のお父様やご主人が、お酒やタバコを好まれたり、健康診断で血糖値や血圧の高さを指摘されていたりするなら、それは骨が悲鳴を上げているサインかもしれません。
今年の父の日は、お酒や食べ物のプレゼントだけでなく、「お父さん、一度整形外科で骨の検査をしてみない?」という温かい一言をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
貴方が毎日このメッセージで学んできた骨活の知識を、大切なご家族にシェアすること。 それは、ご家族のこれからの自由な日常と笑顔を守る、何よりの贈り物になります。
ご家族皆様で健康な骨格を守り、いつまでも力強く歩める未来を築いていきましょう。
今日もコツコツ、骨活を頑張りましょう。
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