【整形外科医監修】梅雨の室内遊びにご用心!子供の「骨の貯金」を守るビタミンD対策
2026/06/22
【整形外科医監修】梅雨の室内遊びにご用心!子供の「骨の貯金」を守るビタミンD対策
こんにちは。整形外科医の金井です。
6月も下旬に入り、しとしとと降る長雨で、お子様やお孫さんとのおうち遊びが増える時期ですね。
毎日ご家族の体調管理や家事に気を配りながらも、ご自身の健康のための学びを深めている貴方の姿勢は、本当に素晴らしいです。
さて、外に出られない日が続くと気分も少し塞ぎがちになりますが、実は整形外科医の視点から見ても、梅雨の時期の「おうち時間」には骨育(ほねいく)における大きな落とし穴が潜んでいます。
それが、「ビタミンDの不足」です。
【今日の骨活トリビア:窓越しの光では作られない「太陽のビタミン」】
骨の主成分が「カルシウム」であることは皆様ご存知かと思います。
しかし、カルシウムはそのままでは非常に腸から吸収されにくい(溶けにくい)という厄介な性質を持っています。
●1. カルシウムの運び屋「ビタミンD」
せっかく牛乳を飲んだり小魚を食べたりしても、腸の中にカルシウムを迎え入れる「運び屋」がいなければ、大半は便として体の外へ素通りしてしまいます。この運び屋の役割を担う必須の鍵こそが「ビタミンD」なのです。ビタミンDがあって初めて、カルシウムは血液中に吸収され、骨へと届けられます。
●2. 窓ガラスは紫外線をブロックする
ビタミンDの最大の特徴は、「日光(紫外線)を浴びることで、人間の皮膚の下で合成される」という点です。 梅雨の時期は外遊びの時間が極端に減ってしまいますが、「うちは日当たりの良い窓際で遊んでいるから大丈夫」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ビタミンDを作る「UV-B」という種類の紫外線は、窓ガラスをほとんど通過できません。つまり、室内遊びが続くと、知らず知らずのうちに深刻なビタミンD不足(=カルシウムの吸収低下)に陥ってしまうのです。
【今日の一日一骨:「食べるお日様」で梅雨の骨育をサポート】
成長期のお子様にとって、今の時期にいかに「骨の貯金(最大骨量)」を作れるかが、将来の骨粗しょう症を防ぐ大きな運命の分かれ道となります。
お日様に出会えない梅雨時は、ぜひ「食事」からビタミンDをしっかりと補う工夫をしてみましょう。
●1. 優秀な「海からのビタミンD」
最も効率よくビタミンDを摂取できるのは、鮭(サケ)やしらす、イワシなどの魚介類です。
これらに含まれる動物性のビタミンD(ビタミンD3)は人間の体によく馴染みます。
いつもの朝ごはんのおにぎりの具を鮭にしたり、ご飯にしらすをかけたりするだけで、立派な骨育のサポートになります。
●2. キノコ類を味方につける
植物性の食材では、キノコ類(特に舞茸やキクラゲ、干し椎茸など)が優秀です。
いつものお味噌汁や炒め物にキノコをひとつかみ加えるだけで、旨味も栄養も格段にアップします。(使う前に15分ほど窓の外で天日干しにすると、さらにビタミンDが増加するという裏技もあります)。
●3. 晴れ間の15分を大切に
そして、もし雨が上がって少しでも晴れ間が見えたら、15分ほどで構いませんので、お子様と一緒に外へお散歩に出てみてください。
手のひらや腕に直接日光を浴びるだけで、体は十分なビタミンDを合成してくれます。
お日様の力と食事の工夫を賢く使い分け、梅雨の時期もお子様の「骨の貯金」をご家族でしっかりと守ってあげましょう。
今日もコツコツ、骨活を頑張りましょう。
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