【整形外科医監修】夏の墓地は危険がいっぱい!専門医が警告する「お墓参りの転倒リスク」
2026/08/10
【整形外科医監修】夏の墓地は危険がいっぱい!専門医が警告する「お墓参りの転倒リスク」
こんにちは。整形外科医の金井です。 8月も中旬に入り、いよいよお盆の時期を迎えましたね。
連日の猛暑で外に出るのすらためらわれる中、ご自身の健康を守るためにこのメッセージを開き、骨活の学びを深めている貴方の前向きな姿勢は、本当に素晴らしいです。
さて、お盆の大切な行事といえば「お墓参り」ですが、実は整形外科医の視点からお伝えすると、夏の墓地は「転倒と骨折の危険」が非常に高い要注意スポットなのです。
【今日の骨活トリビア:夏の墓地に潜む「3つの転倒リスク」】
お墓参りの際、普段歩き慣れているアスファルトの道とは全く違う環境が待ち受けています。
●1. 足元の感覚を狂わせる「砂利道と石段」
墓地特有の砂利道やデコボコとした石段は、医学的に「不整地(ふせいち)」と呼ばれます。こういった道を歩く時、人間は足の裏からの感覚(固有受容覚)を頼りに、足首や太ももの筋肉を細かく調整してバランスを取っています。加齢によってこの筋力や感覚が低下していると、砂利に足を取られた瞬間に踏ん張りがきかず、そのまま転倒に直結してしまいます。
●2. 打ち水と苔(こけ)によるスリップ
お墓を清めるための「打ち水」も要注意です。濡れた石畳や、日陰に生えている苔は非常に滑りやすく、古い靴底のスニーカーなどで歩くと、まるで氷の上を歩くように危険です。
●3. 脱水が引き起こす「めまいと筋肉の硬直」
そして夏場に最も恐ろしいのが、暑さによる熱中症と脱水です。体内の水分が不足すると血液がドロドロになり、脳への血流が一時的に低下して「めまい」や「立ちくらみ(起立性低血圧)」を起こしやすくなります。さらに筋肉の潤滑油である水分が失われることで、足が突然つったり(こむら返り)、不安定な足場でふらついてしまうのです。
もし、骨がもろくなっている状態(骨粗しょう症)で、クッション性が全くない硬い墓石やコンクリートに倒れ込めば、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)や、寝たきりの原因となる太ももの付け根の骨折(大腿骨頸部骨折)といった致命的な大ケガに直結してしまいます。
【今日の一日一骨:ご先祖様に元気な姿を見せる「安全参拝術」】
大切なお盆の行事を悲しい事故で終わらせないために、以下のポイントを守ってご自身の骨を守り抜いてください。
●時間帯をずらし、出発前に必ずお水を飲む
日中の最も暑い時間は避け、気温が上がりきる前の「早朝」や、日が傾き始めた「夕方」にお参りをするのが整形外科の鉄則です。そして、出発する前には必ずコップ1杯の水分を摂り、脳への血流と筋肉の潤滑油を確保してから出かけましょう。
●遠慮せずに「杖」や「家族の腕」を頼る
少しでも足元に不安がある場合は、絶対に無理をしてはいけません。「まだ杖なんて恥ずかしい」というお気持ちは一旦横に置き、ご自身の骨格を守るための心強い相棒として杖を活用してください。ご家族と一緒に行かれる場合は、遠慮せずに腕につかまったり、手を引いてもらったりして安全を確保しましょう。
ご先祖様が何よりも喜ぶのは、貴方がケガなく、元気な笑顔でお墓の前に立ってくれることです。 しっかりと熱中症と転倒の対策をして、安全第一で心温まるお盆の時間を過ごしてくださいね。
今日もコツコツ、骨活を頑張りましょう。
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