【整形外科医監修】肉の日は「骨の鉄筋」を育てる日!専門医が教えるタンパク質と骨の深い関係
2026/06/29
【整形外科医監修】肉の日は「骨の鉄筋」を育てる日!専門医が教えるタンパク質と骨の深い関係
こんにちは。整形外科医の金井です。 6月もいよいよ月末を迎え、本格的な夏の訪れを感じる蒸し暑い日が続いていますね。
暑さで体力が奪われやすい時期ですが、ご自身の体と向き合い、健康のための学びを休まず続けている貴方の前向きな姿勢は、本当に素晴らしいです。
さて、本日6月29日は、語呂合わせで「肉(29)の日」です。 年齢を重ねると、どうしても脂っこいものを避け、「そうめん」や「うどん」など、あっさりとした炭水化物中心の食事を好みがちになりますよね。
しかし、整形外科医の視点からお伝えすると、この「お肉不足(タンパク質不足)」は、将来の寝たきりや骨折リスクに直結する、非常に危険な「骨の危機」なのです。
【今日の骨活トリビア:骨は「コンクリート」と「鉄筋」でできている】
「骨を強くする」と聞くと、真っ先にカルシウムを思い浮かべる方が多いでしょう。
確かに、骨の硬さを作るのはカルシウムやリンといったミネラル成分(コンクリート部分)です。
しかし、それだけではただ硬いだけで、ガラスのようにパキッと折れやすい脆い骨になってしまいます。
●1. 骨にしなやかさを与える「コラーゲン」
折れにくい強い骨を作るために絶対に必要なのが、骨の約30%を占める「コラーゲン」という繊維状のタンパク質です。これは建物でいうところの「鉄筋」にあたります。 この鉄筋(コラーゲン)の材料となるのが、お肉やお魚に含まれる「アミノ酸」です。良質なタンパク質が不足すると、新しい鉄筋が作られなくなり、骨の中身がスカスカでサビついた状態(骨質低下)に陥ってしまいます。
●2. 骨を守る最強の鎧「筋肉(サルコペニアの恐怖)」
お肉が不足するもう一つの大きな弊害は、「筋肉量の減少(サルコペニア)」です。 筋肉は、骨を動かすだけでなく、転んだ時の衝撃を吸収する「クッション(鎧)」の役割を果たしています。お肉を食べない生活が続くと、体は自分の筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうため、足腰が急激に弱り、ふとした瞬間の転倒・骨折リスクが跳ね上がってしまうのです。
【今日の一日一骨:夏バテ知らずの「手のひらサイズ」お肉習慣】
暑さで食欲が落ちやすいこれからの時期こそ、意識して「骨の鉄筋」と「筋肉」の材料を補給することが大切です。
●1日1回、「手のひらサイズ」を目安に
1日に必要なお肉やお魚の目安は、ご自身の「片手の手のひら(指を含まない部分)のサイズと厚み」です。これを1日1回、必ず食事に取り入れるよう意識してみてください。
●胃もたれを防ぐ「賢いお肉の選び方」
脂身の多いお肉は消化に時間がかかり、胃もたれの原因になります。 夏場は、脂身の少ない「牛や豚の赤身肉」、高タンパクで低脂肪な「鶏むね肉」や「ささみ」を選ぶのが正解です。 調理法も、サッと茹でて余分な脂を落とす「豚しゃぶ」にしたり、消化を助ける酵素がたっぷり含まれた「大根おろし」や「生姜」と一緒に食べることで、胃腸に優しく、サッパリと栄養を吸収することができます。
強い骨格は、一日して成らず。 夏本番を迎える前に、しっかりとお肉(良質なタンパク質)を食べて、夏バテに負けない「しなやかな骨」と「力強い筋肉」を育てていきましょう。
今日もコツコツ、骨活を頑張りましょう。
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